【Bitcoinビットコイン】ブロックチェーンでこんなことができるんだ!? 社会契約と実効性の担保
ビットコインを支える基幹技術ブロックチェーンはいろいろな応用が可能、というのはよく聞きますが、では何ができるのだ?となると、なかなかイメージが浮かびませんでした。
「あらゆるものを証明する。究極には、名もない人が生きた証、人々の営みを、法律ではなく暗号と数学によって保証し、永遠に刻みつける」
すごいですね。
証明、というのは公的機関、国家や地方自治体が担う行為です。もちろん、民間人も民間企業も証明はできるし、保証もできます。しかし、国家の証明、承認というのは、なかなか重たいものであります。
それを、ネットワークによる合意形成、不正防止の仕組みであるブロックチューンに代替させてしまおう、というわけです。まぁ、通貨発行自体、国家、中央銀行の特権であり権力の源泉だからこそ、ビットコインにはインパクトがあるわけですが。
スマート・コントラクト(賢い契約)といのが、キーワードの一つのようです。
さて、このスマートコントラクトと、ビットコインのもつブロックチェーンの認証の仕組みを組み合わせたら*どのような未来が考えられるだろうか?
例えば、ある人物が10ビットコインを借りて、1年後に返すという約束を作ったと考える。すると、これを、電子署名し、偽造できないかたちで、ブロックチェーン(ビットコインのデータベース)に書き込むことができる。その約束は、特別な認証機関なしに、ネットワーク参加者の全員がたちどころに認識することができ、そして、それを正しい・偽造されていないということを明らかにできる。
そして、スクリプト化されているので、期日がきたらコンピュータが自動的に執行するようにもできるし、エクスロー取引も簡単になる。これは、デリバティブの取引ができるとうことだ。デリバティブをスクリプトで定義し、エクスローをかませてネットワークに載せることもできる。そしてそのデリバティブ契約は自由に売買(所有権の移動)も可能だ。
このようなことができる基盤が、いまオープンソースで開発されている。それがEthereumというものだ。
実はこの件、大石さんのブログで気づきました。
そこで、婚姻を、特定の国や、特定のオーソリティに対して記録するのではなく、グローバルにだれでも参照でき、改ざんの可能性のないビットコインのブロックチェーンに届け出することにした。世界初のブロックチェーン婚になるだろう。
とても、素敵なことだと思います。
公的機関ではなく、ネットワークによる社会契約と、その実効性の担保、が実現すれば、そのインパクトはインターネットとwww、mailプロトコルと同じくらい、それ以上になりそうです。
いまでは、ほとんどの人がネットを“普通にあるもの”として使っています。しかし、20年前には、こんな世界は想像すらできませんでした。数年後か数十年後、だれもが意識することなく、ブロック・チェーンによる社会契約を利用しているかもしれません。